映画【シンプルシモン】感想・ネタばれ / 感情というシンプルな方程式
はじめに
映画【シンプルシモン】についてのレビューです。
やっと見れた映画
個人的評価 ☆4.0/5.0
この映画を一言で
苦悩と愛におしゃれを添えて
こんな時におすすめ
最後にすがすがしい気持ちになれる映画を見たいとき
おしゃれな映画を見たいとき
色鮮やかな映画を見たいとき
あらすじ
物理とSFが大好きなシモンは、気に入らないことがあると自分だけの“ロケット”にこもり、想像の宇宙へ飛び立ってしまう。そんなシモンを理解してくれるのは、お兄ちゃんのサムだけ。でも、シモンのせいでサムは恋人に振られてしまう。彼女がいなくなって、落ち込むサム。そのせいで自分のペースを乱されるシモン。サムに「完璧な恋人」さえいれば、生活が元通りになると考えたシモンは、サムにぴったりな相手を探し始める。そして、偶然出逢った天真爛漫なイェニファーに狙いを定め、ある計画を実行に移すが・・・。
https://filmarks.com/movies/56684
ーFilmarks あらすじよりー
感想 -ネタばれあり-
まずは両親の苦悩から始まる。
シモーーーーーーーーーーーーーーンヌッッッ!
これはかなり印象的なシーンだと思う。日本人にとっては・・・ ヌッッ
この映画は、シモンの苦悩・サム(兄)の苦悩はもちろんのこと、登場人物の ”苦悩” が多く描かれている。
例えば、
・アスペルガー症候群のシモンの苦悩は、物事を他人のせいで変えられてしまうこと。
・弟思いで面倒見の良い兄のサムの苦悩は、シモンッヌの存在が恋人との関係を悩ましていること、かと言ってシモンッヌを無下にできない。
・いつも陽気で天真爛漫なイェニファーの苦悩は、彼氏との関係がうまくいかないこと。
・サムの元恋人であるフリーダの苦悩は、シモン中心の生活で、サムの中の優先順位がシモン→自分であること。
・シモンの両親は、シモンが心を開いてくれないこと、兄のサムにシモンのことが任せっきりになってしまっていること。
・シモンの職場の同僚の苦悩は、三角関係。
・シモンの上司の苦悩は、ダーツの矢が一度もブルに入らないこと。
これらの苦悩がシモンを中心に混ざり合う
まるでキャンパスのように・・・
映画を見ていて目を奪われるのが、赤い宇宙船・赤い服・青ベッド・毎週決まった色とりどりの食事、壁の色や登場人物の服など
鮮やかな配色で北欧っぽい色鮮やかでおしゃれな映画になっています。
まるでキャンパスのように・・・
ストーリーはサクサク進んでテンポがよくて見やすいですね。
イェニファーとサムを付き合わせることで、自分の苦悩を解消して、大好きな兄サムにも恋人を作ってあげようと奮闘する姿は、ピュアでまっすぐとした自分の色だけのシモンです。
イェニファーと一緒に過ごすことで、今まで自分の色しかなかったシモンに天真爛漫なイェニファーが混ざります。
まるでキャンパスのように・・・
二人の関係は、ソースと愛と同じで時間がかかりそうですね。
ブル入ってよかったね
気になったこと
クローナ
冒頭のシーンでドラム缶に入ったシモンをお金で出そうとしたお父さんが、「げ、限界だ・・・」と言ったのは2150クローナでした。
日本円にして約24000円でした。(2020/5月現在)
なかなかいい塩梅の金額ですね~
スウェーデン・クローナ(スウェーデン語:svensk krona)は、スウェーデンの通貨。ISO 4217の通貨コードはSEKで、通称「セック」。補助通貨単位はオーレ(öre)で、1スウェーデン・クローナは100オーレ。 スウェーデン・クローナはスウェーデン中央銀行(Sveriges Riksbank)が発行している。
スウェーデンの昼間の長さ
シモン達が仕事を終え、夕食を取った後に外でバスケをするシーンで違和感を感じたのが外の明るさです。
僕のように、仕事が終わるのが遅いサラリーマンは、一番に残業のないホワイト企業で働いているのでは・・・北欧っぽい!と考えましたが
実際は、高緯度の国であるため
6月は
日の入り 2:31
日の出 21:05
であるため、夜が約5時間程度しかありませんでした。
心がすさんでたぜ・・・
参照リンク:スウェーデンの気候・服装 | 北欧トラベルガイド【公式】
スウェーデンの障碍者雇用について
アスペルガー症候群を安易な考えで障碍者というくくりにするのは間違っていると思うが、
スウェーデンの障碍者雇用について気になったので、少し調べてみました。
参照リンク:グローバル・ウインド「スウェーデンにおける障害者雇用の現場視察」(2019年08月) | 一般社団法人 東京都中小企業診断士協会 中央支部
サムハル:スウェーデンにおける保護雇用の取り組み(スウェーデン:2011年4月)|フォーカス|労働政策研究・研修機構(JILPT)
日本もこういった取り組みを行っていることは知っていたが(詳しくはない)が、
やはり国によって考え方や、基準が違うのだと知りました。
今回、映画という趣味を通して調べるきっかけになったことは、良い経験です。
最後に
そういえば、グレタさんもスウェーデン出身だったような