映画【ショーン・オブ・ザ・デッド】感想・ネタばれ/コメディーシリアスの究極の対比
この映画を一言で
ワンシーンごとにゾンビ笑いをお届けします
こんな時におすすめ
何も考えず笑いたいとき
ホラーコメディーを見たいとき
ゾンビ映画にチャレンジしたいとき
あらすじ
ロンドンの家電量販店に勤める冴えないショーンは、その無気力で煮え切らない態度ゆえにガールフレンドのリズから振られてしまう。意気消沈したショーンだが、翌日起きてみると街中にゾンビがあふれていることに気づき、母親とリズを助け出すため居候のエドと共に奮闘する。
ーWikipediaよりー
感想 -ネタばれあり-
この映画ほど、登場人物が死ぬか死なないかでハラハラしない映画はありませんw(もちろんいい意味です)
毎シーンに必ず笑いがあるとっても過言ではないほど笑えます。どかんっと笑うシーンはもちろんありますが、クスクス・ケラケラ笑えるシーンが多くて、100分という長さを感じさせません。
シリアスなゾンビシーンも中にはあります。中には・・・
この映画が、コメディーで且つシリアスなゾンビ映画として両立できているのは、うまく対比を使っているからだと思います。
コメディーとシリアスは対極にあり、対比が際立っているので面白いのです。通常から、おバカな方へ行けばコメディ、恐ろしい方へ行けばシリアスと、ふり幅が大きいので面白く感じるのではないかと思います。
ストーリーにはいくつかの対比があります。
まず1つ目は、日常と非日常の対比です。
ショーンがルーティンのようにコンビニへ行くシーンでは、コンビニの店員・散歩している犬と飼い主・小銭をせびるホームレスがゾンビとなって再度登場します。でもショーンはいつもの街だと思って気づきません。
次に2つ目は、登場人物の対比です。
ショーンとリズ・デービットとダイアンのカップルの対比
ゾンビから逃走するショーンのグループとイヴォンヌのグループの対比
イヴォンヌと家の角で出くわしたシーンで、各メンバーのヴィジュアルがそっくりなところは何度見ても笑えます。
何といっても最大の大笑いシーンは、ウィンチェスターの店主と戦うシーンです。
このシーンでも、いきなり出てきた ”ゾンビと戦う” シリアスと、ジュークボックスからQueenの「Don't Stop Me Now」が流れてしまう "コメディー” の対比がえぐいほどエッジ効いてます!
この映画を見た後に、ボヘミアンラプソディーを見る方は注意が必要なほど、Don't Stop Me Nowに強烈なインパクトが残るシーンです。
この映画を見た後にこの記事を読んでいる方は是非思い出して下さい
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ストーリーの最後は、ショーンとリズはよりを戻して平穏な世界で暮らすのですが、以前とは決定的に違うことが1つだけあります。
それは、ゾンビと共存していることです。
ゾンビと結婚できたり、ゾンビを労働者として雇っていたり、バラエティー番組にゾンビが出ていたり・・・
ここにも、ゾンビと暮らすという常識との対比がありますね。
今までのゾンビ映画にない革命的なエンディングだと思います。
残念ながらエドは帰らぬ人となってしまうのですが帰ってきます(笑)
気になったこと
最後に
万が一ゾンビと戦うときは、必ずDon't Stop Me Nowを聞きます。