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映画【インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国】考察・ネタばれ / インディとマットの関係・イリーナの考察

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 インディとマットが探検してるシーン

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 TM & ©2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.

不滅のアドベンチャー映画

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年)は、インディ・ジョーンズシリーズの第4作目となる映画。第3作目のインディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年)から19年後の2008年に公開されました。舞台は第4作目から19年後の1957年、第二次世界大戦後のペルー。宇宙の秘密の力が宿るとされているクリスタル・スカルを求めて、冷戦状態にあったソ連軍と争奪戦を繰り広げます。シリーズを見てきた人には懐かしいシーンなどあり、待望の新作とも言える作品です。制作メンバーは全前作同様スピルバーグ監督×ジョージ・ルーカス(脚本はデヴィット・コープ)×ハリソン・フォードの超ビックネームの方々です。

ちなみに、この映画を見る前に第1作目の▶レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年)だけでも見るとより一層楽しめます。(もちろん2と3作目も見たほうが楽しめますが)

 

まだ、映画をご覧になっていない方は、下部の概要・あらすじ・予告編へ!

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ネタバレあり!感想・考察

ついに古代を超えて宇宙へ…

 ”ナスカは宇宙人の文明だった”はワクワクする題材ではありますが、考古学的で古く不気味な古の力を宿した秘宝など、どこか懐かしくアンティークさが感じるほうがインディ・ジョーンズぽっくていいかなと思いました。第二次世界大戦後となり宿敵もナチス軍からソ連軍に変わっています。また、インディの息子(マット)も登場&成長しており、前作(最後の聖戦)から時間がたったことを感じられます。ハリソン・フォードは老けたなぁと感じてしまいますが、さらに渋さが増して相変わらずかっこいいインディでした。気になった点をいくつか考察していきます。

イリーナはなぜ死んだ?

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 銃を撃つイリーナ・スパルコ

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 TM & ©2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.

 今回の適役イリーナ・スパルコはソ連軍の大佐であり、クリスタル・スカルを戻したときに得られるという特殊能力(超能力)を狙ってインディ達と戦います。しかし、ラストシーンでスカルを戻し、動き出した宇宙人に睨まれ(目線を外せずに)炎となり蒸発してしまいます。これはなぜでしょう?

ずばり、脳の能力(体積)不足だと考えます。作中で”ナスカ人の赤ちゃんは頭を絞って脳を長くする”とされています。これは脳の体積を物理的に大きくして彼らの宝物=知識を多く得られるようにしているのではないでしょうか?通常の頭の形かつ地球人のイリーナはその知識量に耐えられすメモリ不足でショートしてしまったと考えます(蒸発の原理は不明です笑)君の敗因はメモリの無駄遣い♢

不死身のインディ…そしてコメディー映画

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 ロケットランチャーを撃つインディ

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 TM & ©2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.

 毎作インディは不死身の強さを見せるのですが、今回は冒頭から核爆弾を鉛製冷蔵庫で回避するという荒業を披露します。もちろん理にかなった回避方法でありますが(鉛の厚さが足らないような…)、かなりぶっ飛んでますね笑。

コメディー要素でいけばマットが2台の車両に足を掛けてイリーナと剣闘しているシーンでは股間に木が当たりまくっています。少しでもゴツい木があったら確実にヘンリー・ジョーンズ4世は誕生しないでしょう…。また、マットが猿と一緒にターザンごっこしているシーンはもうコメディーです笑。

 

 

インディとマットの共通点

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 インディとマットが探検してるシーン

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 TM & ©2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.

 実はインディとマットは親子であることが判明しましたが共通点を3点考察していきます。やはり親子なんだなっと思わせるシーンも多々ありましたよね。

 ①どちらも犬にちなんだ名前

 インディとマットはそれぞれヘンリージョーンズJr、ヘンリージョーンズ3世ですが、それぞれ違う名前で自分のことを呼ばせています。インディは幼少期に飼っていた利口な犬が”インディアナ”だったのでそこから名前をもらいました。マット(Mutt)はスラングで”雑種犬”という意味です。どちらも犬にちなんだ名前です。

 ②息子(Jr,sum)扱いされるのを嫌う

 2人とも、”Don't call me Jr. (or sum) !!”と息子扱いされるのを嫌っています。しかし結局は親父を認め、ハートフルになるところも似ています。

 ③頭にこだわりを持っている

 インディは、1912年のユタで貰ったハット(帽子)をシリーズ通して大事に持っています。一方マットは、(流行りかもしれませんが)髪をポマードで硬め、命の危機でもクシで髪をとかしています。ラストシーンで風によって飛んできたインディの帽子をマットが被ろうとしましたが、インディがそれを取って自分で被りました。これはまだ若者に主役は渡さないぞ!というインディの意思表示ではないでしょうか?

個人的総評

 マリオンが主要登場人物として出てきたり、アークが一瞬出てきたり、まさかの息子が出てきたり、シリーズ物としてすごい楽しませてもらいました。しかし、考古学と言いつつ宇宙人や宇宙船などが出てきてしまい、せっかくのアドベンチャー映画なのにSF要素が強く少し残念でした。2022年のインディ・ジョーンズ5にはアドベンチャーを期待したいです!

評価:星3つ

 

インディ・ジョーンズ5に向けて過去シリーズの復習は下記より!

▶第1作目:レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年)

▶第2作目:インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年)

▶第3作目:インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年)

↓に過去作のレビューがありますのでお時間あったら御覧ください

おすすめ映画

インディ・ジョーンズ1作目のレビュー

▶映画【レイダース 失われたアーク《聖櫃》】考察・ネタばれ / アークの力とその行方

インディ・ジョーンズ2作目のレビュー

▶映画【インディ・ジョーンズ魔宮の伝説】考察・ネタばれ / トラウマの心臓・虫とアドベンチャー

インディ・ジョーンズ3作目のレビュー

▶映画【インディ・ジョーンズ最後の聖戦】考察・ネタばれ / 父親と聖杯から読み解く

 

考察系映画

▶映画【ガタカ】感想・ネタばれ / 努力と夢で遺伝子を凌駕する

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

概要

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』ジャケット画像

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 TM & ©2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.

題名   :インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

原題   :Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

公開   :2008/6/21

国    :アメリ

上映時間 :124分

ジャンル :アクション、アドベンチャー

あらすじ

ハリソン・フォードスティーヴン・スピルバーグジョージ・ルーカスの黄金トリオで19年ぶりに復活した人気シリーズ第4弾のアクション・アドベンチャー。今回は米ソ冷戦下の1950年代を舞台に、インディが宇宙の神秘を解く力を持つ秘宝をめぐって熾烈な争奪戦を繰り広げる。1957年、アメリカ国内で米兵に扮した女諜報員スパルコ率いるソ連兵の一団が米軍基地を襲撃。彼らは、宇宙の神秘を解き明かす力を秘めているという"クリスタル・スカル"を探し求め、その手掛かりを辿っていた。そしてそこには、なんとインディが捕らえられ、クリスタル・スカルの捜索を強要されていたのだった。

-Google あらすじより-

予告編

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