映画【プーと大人になった僕】考察・ネタバレ / 名言と3つのきっかけから読み解く
忙しい人に昔の自分からメッセージ
『プーと大人になった僕』(2018年)は、言わずとしれたディズニーの人気キャラクタープーさんを実写化した映画です。クリストファー・ロビン少年が小さいころ一緒に遊んでいたクマのプーとその仲間たちが、大人になった彼の前に帰ってきた!?舞台はイギリス、仕事に追われるクリストファー・ロビンは大切な物を忘れ掛けていました…。この映画はディズニー実写映画の一つで、クリストファー・ロビン役をユアン・マクレガーが演じました。仕事で忙しく頑張っている人に是非見てほしい映画です。
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ネタバレあり!感想・考察
心に残る名言ばかり
作中でクリストファー・ロビンやプーが言う言葉には、忙しく働く現代人・日本人の心に響く名言がたくさんありました。プーが風船に対して言った ”持っていると幸せ” や、クリストファーが娘のマデリンに言った ”何もしないと何も生まれない” や、最後の命題となっている ”何もしないは最高の何かにつながる” など、ふっと大切なことに気づかせてくれる素敵な言葉と感じました。今回は、クリストファー・ロビンが大切なことに気づくきっかけとなったシーンを考察していきます。
プーがクリストファー・ロビンの前に現れたきっかけは?
寄宿学校へ行ったり、戦争を経験したことによりクリストファー・ロビンは幼少期に忘れないと誓ったプー達の存在を忘れていました。プーがこちらの世界(現実)に現れたきっかけはなんなんでしょう?
まず、プーを思い出したのは、娘のマデリンが屋根裏部屋にあったクリストファー・ロビンの絵(プーが書かれている)を見つけ、クリストファーに見せたことがきっかけです。*この時点では他のキャラクター(イーヨーやティガー)などは思い出せていない(もしくは仕事に追われ考えられない)ので初めに100エーガーの森に帰ってきたときはプーさん一人であったと考えます。
その見つけた絵にプーの大好物のハチミツがかかり、何年も待っていたクリストファーの声が聞こえることで、プーの一歩踏み出す勇気が出たのだと思います。(ファンタジー)
クリストファーにとって大切なものを思い出させてくれたきっかけは?
クリストファーは、役員会議を途中で放り出してマデリンを探しに行きます。クリストファーにとって大切なものは、仕事ではなく娘(家族)であるからです。しかし序盤では、家族との旅行を仕事を理由にキャンセルします。マデリンはクリストファー同様、寄宿学校への入学が決まっており、家族として残された時間が少ないにも関わらすです。クリストファーにとって家族>仕事になったきっかけは何でしょう?
100エーガーの森はクリストファーの心や頭の中のリンクしていると考えます。仕事に対する不安や焦りが空想のズオウやヒイタチとして登場します。また、プーにコンパスを渡して森を進みますが迷ってしまいます。これは、まさに会社の指針(コンパス)に沿って進み続けているがリストラや部門閉鎖の選択に追い込まれている(迷子)様子です。
その後、そのコンパスと風船をプーと交換します。プーは汽車のシーンで風船が挟まったときに、風船を ”持っているだけで幸せ” と言っています。この交換した風船が、クリストファーにとって ”持っているだけで幸せ=最愛の娘マデリン” を示しており、代わりにコンパス(会社、仕事)を手放すことで、自分にとって大切なもの(=家族)を思い出させてくれたきっかけと考察します。
”何もしない”に対してクリストファーの考え方が変わったきっかけは?
序盤でクリストファーはマデリンに対して ”何もしないと何も生まれない” と言っていますがラストシーンでは "何もしないは最高の何かに繋がる" と言っており、”何もしない”に対する考え方が変わっています。このきっかけは作中にもある通り、たまたま掴んだ資料の三角図を ”逆転” させたことがきっかけです。
この ”逆転” は、実はティガーがあるものを ”逆転” させたことがきっかけです。終盤でズオウ=ウィンズロウ(=会社)、ヒイタチ=ジャイルズ(=支社長)であるとピグレットが言っています。クリストファーが会社と戦う時の武器は ”資料” 、森でズオウと戦う時の武器が ”風見鶏” です。クリストファーが会議室でかばんを開けると、そこには ”風見鶏” が入っていました。ティガーがこの資料と風見鶏を "逆転" させたことで、会議をすっぽかし ”何もしない” が、打開策というの ”最高の何か” に逆転しましたね。
個人的総評
久しぶりにディズニーの映画を見ましたが、心が洗われる穏やかな時間でした。最初プーさんを見たとき少しぎょっとしましたが、見ていくうちに愛着が湧いてきます。ユアン・マクレガーは人形を置いて演技しているとのことですが、ちょっと愉快ですね笑。ちなみにぬいぐるみが、Amazonでディズニーキャラクター プーと大人になった僕 リアルサイズ ぬいぐるみ くまのプーさん 高さ60cmとして販売されています!!結構リアルでいいですね。息子に買おうかな…
評価:
日本語吹き替えの声優として堺雅人さんが担当していますが、かなり賛否両論別れたらしいですね…。僕の家は字幕派なので吹き替えで見ることは無いのですが予告編はYou Tubeで見ました。うーん…笑
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『プーと大人になった僕』
概要
題名 :プーと大人になった僕
公開 :2018/9/14
国 :アメリカ
上映時間 :104分
ジャンル :ドラマ
あらすじ
クリストファー・ロビンは、大人になり愛する妻と娘とロンドンで暮らし、忙しい毎日をおくっていた。 ある日、仕事のことで頭を悩ませていたクリストファー・ロビンの前に現れたのは、かつての大親友のプーだった! 大人になったクリストファー・ロビンとプーさんの奇跡の再会と、そこからはじまる新たな感動の物語。
-Filmarks あらすじより-