映画【阪急電車 片道15分の奇跡】感想・ネタばれ / 同じレールで違う人生の機微を運ぶ
この映画を一言で
ほっこり小話のオムニバス
こんな時におすすめ
最後にほっこりしたいとき
見終わったあとにニコッと笑いたいとき
元気をもらいたいとき
あらすじ
宝塚～西宮北口間を約15分で走る、えんじ色の車体にレトロな内装の、阪急今津線。その電車に、さまざまな「愛」に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた。電車内という限られた空間で、それぞれの人生がほんのちょっと重なり合い、影響し合い、そして離れていく--。数々の出会いが重なり、そこに生まれる小さな愛の奇跡。勇気を持って踏み出せば、いつもとは違う景色が、人生が、そして素敵な出会いが“あなた”を待っている。
https://filmarks.com/movies/25926
ーFilmarks あらすじよりー
感想 -ネタばれあり-
まず、2020年に見返すとキャストが豪華すぎる。
中谷美紀・戸田恵梨香・有村架純・芦田愛菜・相武紗季・谷村美月・勝地涼・玉山鉄二・鈴木亮平など・・・
あまり日本の芸能人を知らない僕が見ても、「おお・・・豪華だなぁ・・・」と唸るほど豪華に感じました。
ストーリーは、ある同じ気持ちを抱えた8人の男女が阪急電車(今津線)の乗車時間15分で、小さく交わり、抱えている悩みや思い出を共有してそれぞれ良い方向へ人生を向けていく。オムニバス式で各ストーリーを進めていく。
冒頭のナレーションであった
”死ぬほど辛いわけじゃないど、辛い気持ちを抱えている。誰かに言うほどではない。自分で解決するしかない”
というセリフは、生きている人全員が感じたことある感情ではないかと思います。
学校・会社・家庭での人間関係、挫折や嫌なことをされたとき、気持ちが落ち込んでいるときに、あったかい風を運んでくれる映画だと思います。
映画の終盤で”人生の機微に触れた”というセリフがありますが、まさにこの映画をよく表している言葉だと思います。
15分は相手の事情や背景を理解するには短い時間だけど、優しい心や言葉がやせ細った心に流れ込む。
自分のことをよく知っている人にかけてもらう言葉とは、また違う感じがして心に響く。
人に悩みを話すのは恥ずかしいし照れくさいけど、その一歩が人生の機微に繋がる。
明日からまた頑張ろうと思える映画でした！
関西に住んで数年が経ちますが、あんな強烈なおばさんに会ったことはありません。(笑)
あのおばさん達、フレンチの有名なお店に行った帰り、「あそこのシェフはイタリアで10年修行してたんだって～」って聞いて興奮してましたね。
最後に印象に残ったセリフを。
”泣いてもいい、でも自分の意志で涙を止めれる女になりなさい”
”聞いてもないのに教えてくれてありがとう”
強い女性がかっこいいセリフを言ってくれています。
気になったこと
小林駅
旦那を寝取られた後輩の結婚式にウエディングドレスで参列した帰りに立ち寄った駅。どこか懐かしい感じがする温かい駅です。商店街で食べていた肉まんがまたおいしそうでした。ほとんどの人は ”こばやし” と読んでしまうのではないでしょうか？正しくは ”おばやし” です。
小林駅（おばやしえき）は、兵庫県宝塚市千種二丁目にある、阪急電鉄今津線の駅。小林は「こばやし」と読むことが多いが、当駅および地名の読みは「おばやし」である。駅番号はHK-26。
小林駅 (兵庫県) - Wikipedia
いつか行ってみたいですね～
ロケ地について
ロケ地がどこか探していたら特設サイトを発見しました。この特設サイトの内容はすべて公開時点(2011年)のもので、お店等は、閉店や当時と内容が変わっているもがあるらしいのでご注意を。行く前に現在の状況を必ずご確認をお願いします。
www.hankyu.co.jp
映画全般に言えることだけど、ロケ地巡りってテンション上がりますよね。映画見てると行ってみたいとこが増えすぎて困ります。洋画が中心なのでますます困ります。宝くじ当たったら行きます。
機微
映画では人生の機微と使われていましたね。ちなみに意味は
機微とは、表面上は分かりにくい人の心の微細な動き、物事の移り変わりのことである。
https://www.weblio.jp/content/%E6%A9%9F%E5%BE%AE
原作小説あるあるだと思うのですが、なかなか聞きなれない言葉やセリフが多く、すごく勉強になります。意味を調べるとその時(シーン)の、心情や背景を見事に表現されていますよね。
最後に
阪急電車を乗るときは、この映画のような出来事が起きていないか目を光らせます・・・
