映画【グリーンブック】感想・ネタばれ / 差別とマイノリティーと肌の色は、才能と勇気と友情で越えられる
肌の色なんて関係ない!実話を基にした男2人の友情を描くロードムービー
『グリーンブック』(2018年)は、ジャマイカ系アメリカ人のピアニストであるドンと、運転手兼ボディガードのトニーが、ピアノのコンサートのためアメリカ南部を周瑜するストーリーです。しかし、時代は1962年。まだ白人と黒人の間に大きな差別があった時代。実話を基に作成された映画であり、主人公のドンとトニーは実在する人物です。だからこそ伝わる人の思いと感動を味わえる作品です。この作品は、第91回(2019年)アカデミー賞の作品賞、脚本賞、助演男優賞の3冠に輝いた作品です。リッチな白人×貧しい黒人というステレオタイプの全く逆をいくストーリーに脱帽です!しかも実話なんて!最後に必ず笑顔になれる映画です。
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ネタバレあり!感想・考察
トニーが黒人であるドンを差別しなくなった理由は?
黒人であるドンを認めたのはいつでしょうか?トニーの奥さんは、家を直してくれた黒人男性にも愛想よく対応しお茶を出しておもてなしをしています。しかし、トニーは業者の黒人が使ったコップをそのままごみ箱に捨てるくらい黒人を軽蔑し差別しています。ツアーに出る初日では、ドンの荷物をトランクに乗せようとせず、こういう仕事は黒人がやるものだと言わんばかりに手を出さず、ドンの黒人の執事にやらせます。
しかし、トニーの考え方は一晩で一変します。ドンの演奏を聞いたからです。今までジャズピアノやクラシックピアノを聞いたことないトニーをも一晩で感動させるほど、ドンの演奏は天才的です。そこからドンを”黒人”ではなく、”依頼主”として接し、且つドンの”ファン”としてツアーを回るようになります。トニーは外見だけでなく人の内面を見るようになりましたが、行く先々で黒人に対する差別を目の当たりにします。
ドンの世の中を変えようという信念からくる勇気によってトニーも変わっていきます。レストランのシーンでは、しきたりやお金での買収にうんざりしますが、自分の信念を曲げないドンに対してトニーも”こんな糞みたいなレストランで演奏するのはやめよう”と言って演奏をすっぽかします。
トニーはドンの”才能”と”勇気”に魅せられ、黒人に対する考え方を変えました。
印象的な飲食のシーン
グリーンブックは、食べ物やお酒がフューチャーされて出てくるシーンが印象的です。冒頭ではトニーが50ドルを稼ぐために”ホットドッグ”の大食いをしたり、ドライブ中にケンタッキー州でケンタッキーフライドチキンをがっついたり、泊っているモーテルでイタリア人らしく?ピザを1枚丸ごと食べたり、トニーが豪快に食べるモノは何でも美味しそうに見えます。
前に一度カティサークを買って飲みましたが、ウィスキーの癖も少なく飲みやすいウィスキーでした。僕はまだまだおこちゃまなので炭酸で割ってハイボールにしてしましたがあっという間に飲み終わりました。次はケンタッキーとカティサークを一緒に飲んでドンの気分になりながら、ベランダで飲みます!
西友には売っているのを見かけました(以前購入しました)がなかなかスーパーには置いていないことが多いので下記にリンクを貼っておきます。気になった方はぜひ。
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トニーの手紙
ツアー中にトニーは妻が寂しくないよう手紙を書きます。その内容はとても文章力があり甘い言葉多く、妻だけではなく親戚の女性陣もメロメロにしてしまう文章です。しかし、内容はすべてドンが考えて書いた文章でした。それを知らない親戚たちは”シェイクスピアが帰ってきたぞ”とまくし立てますが、妻だけは真実を知っており、ドンが家に来た時に”手紙をありがとう”をお礼を言っています。なんともユーモアとおしゃれ感があり本ストーリーではありませんが、この映画の好きなシーンです。最後の手紙は、ドンが修正することなくトニーは手紙を書き上げます。郵送では帰った後に届いてしまうためトニーの手渡しですが、真実を知っている妻にとっては、今までの手紙の中で一番感動する手紙になるのではないでしょうか?そういったシーンを想像させるような粋な演出でした。
個人的総評
差別を題材にする映画はだいたいが”お金持ちの白人×黒人”というパターンが多いですが、この映画は逆で白人が差別のおかしさに気づく映画でした。しかも実話を基にしておりよりリアリティーを感じながら見れるストーリーとなっています。男同士の友情をロードムービー風に表現した良い映画でした。ウィスキー飲みたい。
評価:
『グリーンブック』
概要
題名 :グリーンブック
原題 :Green Book
公開 :2019/3/1
国 :アメリカ
上映時間 :130分
ジャンル :ドラマ
あらすじ
時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。 ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。 粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。
-Filmarks あらすじより-
予告編
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